戸建のリフォームする際の優先順位とは?

戸建のリフォームする際の優先順位とは?

ローン審査中にリノベーションの見積もりプランを作ったり、住宅ローンを無事通過しあこがれの住まいを手に入れ、これからリノベーションに着手しようか等悩んでいる方多いのではないでしょうか。

しかしながら戸建のリフォームといっても、いきなりお気に入りの空間像やお風呂やキッチンなど水回り等決めていく訳ではなくリフォーム期間だからこそ時間を掛けられる場所に応じて優先順位がございます。どの箇所から着手した方が良いか等じっくり解説していきます。

リフォームする箇所の概要

先ずリフォームする箇所を整理していきましょう、戸建を改修する際に主にリフォームする箇所は下記がよく挙げられます。

外装・外構工事
  • 屋根
  • 外壁
  • エクステリア(門扉・駐車場・ウッドデッキなど)

2018年4月から中古住宅の仲介時にホームインスペクション実施が義務化されているため、中古戸建をご購入される前に不動産仲介業者よりホームインスペクション(住宅診断)に関してご案内を聞かれた方も多いはず。ホームインスペクション実施済みの物件に関しては住宅の部分的な劣化具合を確認することが出来ます。

住宅の劣化具合の割合で言うと、屋根や外壁部はケアして頂きたいポイントの一つでございます。日々雨や風、日光等傷みやすい箇所であり雨漏りや漏水など生活に支障が出るトラブルが多発しやすいので痛み具合を前もってチェックしてください。

門扉や駐車場部の屋根なども日常的に雨風にさらされている箇所でありますが、生活に支障をきたす場合が多いため外装・外構に関しては屋根や外壁にフォーカスをあて改修の計画を立てていきましょう。

内装工事
  • 基礎構造
  • リビング
  • ダイニング
  • 和室
  • 玄関
  • ウォークインクローゼットなど収納部

内装工事に関しては、間取りやお洒落なリビングにしたいなどデザイン面の選定元より先ず基礎構造に着目して頂くことをお勧めしております。天井・床下・柱・床面の劣化具合を確認して頂き、床下が経年や害虫により劣化していないか、床面に傾斜が無いかなど構造に異常が無いか等チェックが必要です。

構造に問題が無ければようやくリビングやダイニングなどどういったお部屋にしていくか内装デザインの選定をしていく流れになるかと思います。玄関からどのようなアプローチにしていって、畳は新調して間取りはどうするかなど住みやすい導線作りを工務店さんや設計の方々にアドバイスを頂きながらお洒落で住みやすい空間作りを考えていきましょう。

水回り工事
  • お風呂
  • トイレ
  • 洗面室
  • キッチン

水回りも築年数によってはかなり重要視する箇所であり、リノベーションした際の費用の高低差がある場所です。タイル張りのお風呂ですと、ユニットバスにし浴室乾燥を付ける、壁際のキッチンは対面式にするなど奥様のご意見・アイデアが心強い箇所でもあります。水回りメーカー様のご予算と実用度など比べていきながら検討していきましょう。

リフォームする際の優先順位が1番高い箇所は?

屋根

優先度合い
劣化具合
想定費用100-150万円

前述しておりますが、屋根は雨風にさらされ劣化具合が多い箇所でございます。葺き替え(ふきかえ)といって既存屋根材を撤去して新しいものに替える工事が一般的ですが、状態によっては部分的に葺き替える工事もございます。現状の屋根の状態と費用を照らし合わせながらご相談頂くことをお勧めしております。

外壁

優先度合い
劣化具合
想定費用80万円-

屋根に続き外壁も劣化しやすい箇所でございます、築年数が古い物件は外壁塗装を実施して頂くことをお勧めしております。外壁塗装は塗料によって単価が異なり、耐用年数なども併せて異なります。世界情勢や原油価格の高騰により相次いで塗料メーカーが値上げを行っておりますのでお早めにご検討・比較行っていきたい箇所です。

ポイント
  • 外壁や屋根は劣化しやすい箇所。
  • 足場を組む必要や養生する必要がある為入居前のリフォーム期間で修繕した方が良い
  • リフォームはまず外装から

リフォームする際に優先度が水回りにおいて高い箇所

お風呂

優先度合い
劣化具合
想定費用50-200万円

リフォームする際お風呂や洗面所など水回りは一新したいところです、壁面がタイルであれば断熱機能が高いユニットバスへ。浴槽が古いスペックのものであれば高断熱浴槽併せて給湯器もなど省エネ性能を求められる方の多く、リフォーム補助金の観点から水回りはかなり重要視される箇所といわれております。

キッチン

キッチンのリフォーム
優先度合い
劣化具合
想定費用50-200万円

お風呂を一新するのであればキッチンも併せてされる方も多い傾向にあります。キッチンはリビング付近面している間取りが多い為意匠(デザイン)面として捉えられますが、家事軽減や防犯性の向上、生活騒音への配慮・キッチン対面化など子育て対応改修の補助金として2023年現在利用されるお客様が多く、極端に現物件のキッチンが古い場合はご検討されることをお勧めしております。

トイレ

トイレのリフォーム
優先度合い
劣化具合
想定費用20-50万円

水回りの部最後はトイレ、何故最後かと言うと入居後もスポットでリフォーム出来る箇所なので最後にしました。バリアフリーいわゆる2世帯住宅にする際やこどもエコ住まい事業など補助金も利用出来ます。タンクレスかタンク有りタイプの話題でお施主様とよく議論になるのですが災害時停電や断水になったケースも考えなくてはなりません。いずれも手動ハンドルが付いている規格のトイレですと停電時は使えますので詳しくは最寄りのメーカーさまにご確認下さい。

リフォームする際に優先度が内装面において高い箇所

床のリフォーム
優先度合い
劣化具合
想定費用50-150万円

築年数が古い物件ですと床の軋みや床鳴り、床が傾いているなどお部屋によっては日常生活を送っていて支障がある箇所があるかもしれません。また水回り付近の床材は湿気等で腐食しやすい床材の張替や上張りといって既存床から新しい床材を張る等のリフォームがございます。内装面において視覚に一番情報が入る箇所なので、古い・デザインが気に入らない等あればよくリフォームする箇所と言えます。

天井

天井のリフォーム
優先度合い
劣化具合
想定費用20-100万円

天井も築年数が古い物件であれば2Fの天井等雨漏り歴があるほど劣化している箇所であり、部分的に修繕したりする箇所でございます。さらに断熱等の補助金をご利用されるのであれば、天井裏の断熱材を一新するので天井の広さなど規模によってリフォーム価格が前後致します。天井面は状況に応じてといったご認識でお願いいたします。

壁のリフォーム
優先度合い
劣化具合
想定費用20-60万円

ほとんどのリフォーム物件では壁紙(クロス)を一新する方が多いです。壁面のリフォームをする際はクロスが一番安価でございますが近年健康志向や素材感の観点の変化から漆喰(石灰を由来とした壁材)珪藻土など自然由来の壁材をお求めになる方も多いのですがクロスで比べてコストが高価になります。わたくしが依頼するところは平屋90㎡程で塗装代も含めて80万円前後が多いです。しかし※建物のご状況もございますのであくまで参考価格としてというご認識でお願いします。

戸建のリフォームする際の優先順位とは?まとめ

掃除は上から順に下へと・・・のようにリフォームする際は外側から水回りその後生活において重要視する箇所の順でリフォームしていくケースが多い傾向にあります。足場を建てる際自宅に採光が取れなくなったり塗料の臭いや、作業音等気になるので物件購入後入居前の期間に外壁塗装や屋根面の工事をやって頂くことをお勧めしております。

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